展示内容のご紹介

2018年1月30日 (火)

昭和基地開設61年目!

こんにちは。
国立極地研究所 南極・北極科学館です。

昨日1月29日は、昭和基地開設からちょうど61年目でした。


盛大な見送りを受けて、第1 次隊を乗せた「宗谷」が東京の晴海港を出航したのは、
1956年(昭和31年)11月8日のことです。
そして、1957年(昭和32年)1月29日、第1次隊永田武隊長以下全員が
そろってオングル島に上陸し、その地に「昭和基地」を開設することを決定しました。

30_1        【出港時の様子】


第1 次隊の当初の目的は、「日本の南極観測基地として適当な地域を決定し、
基地建設を行い、必要な観測を行って、次年度における第2次隊による越冬観測の準備」で、
次年度に本観測として越冬を行う予定でした。
しかし、現地の状況が良好で、安全の見通しがたったため、
11人が越冬隊として残留することになり、南極での1年間の観測を遂行し
昭和基地で越冬ができる体制を確立します。

21       【昭和基地の建設】


天候が悪化し、「宗谷」が氷に閉じこめられてしまうという危機はありましたが、
ソ連(当時) の「オビ号」に助けられてことなきを得ました。

R024   【氷に閉じ込められた宗谷と救援に来たオビ号】


第1次隊は、海氷の状態も良好で天候にも恵まれ、スムーズに事が運びましたが、
第2次隊は厚い氷と悪天候に阻まれ、越冬を断念することになります。
そしてその際、第1次隊で連れて行ったカラフト犬15頭は置き去りにされてしまいました。

Photo     【カラフト犬のタロ(右)とジロ(左)】

もし第1次隊が、第2隊の様にうまくいかず、越冬を断念していたら、
カラフト犬は置き去りにされることはなかったのかもしれません。
でも、もし第2次隊の失敗がなければ、今日の南極観測はなかったかもしれません。
歴史に「もし」がないのは分かっていますが、ついそんなことを考えてしまいます。

南極観測の創成期とカラフト犬の物語については、

現在開催している企画展示に詳しく書いていますので、ぜひご覧ください。

ご来館をお待ちしております!

P1070477

南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:曇り
気温:-4.2℃
風向・風速:北東4.6m/s
日の出:2:30
日の入:22:35

【東京都立川市】午前10時
天気:晴れ
気温:2.7℃

2018年1月10日 (水)

本日より公開!カラフト犬慰霊の像

こんにちは。
国立極地研究所 南極・北極科学館です。

現在開催中の企画展示「南極観測隊と動物たち」の展示に、
新たに「カラフト犬慰霊の像」を加えました!

この慰霊の像は、1959年3月、昭和基地に建立されたものです。
第46次隊(2004~2006年)まで、基地近くの小高い丘にありましたが、台が老朽化したため、
しばらく隊長室で保管し、第49次隊(2007~2009年)が日本に持ち帰りました。

第49次隊の「昭和基地NOW!」でも、
「今日午後、樺太犬慰霊祭が行われました。この観音像は、第1次観測隊とともに昭和基地にやってきて、
日本に戻ることなく亡くなってしまった樺太犬の霊を慰めるために建てられました。
第49次隊では、建立から50年近い年月を経た観音像を日本に持ち帰ることになったため、
観音像を木箱に納める前に第49次観測隊隊員全員が集まって慰霊祭を行いました。」
と書かれています。
↓↓↓

http://www.nipr.ac.jp/jare-backnumber/now/back49/20081222.html


現在、像は極地研究所で保管しており、今回の企画展示で、南極・北極科学館で

展示させていただけることになりました。
しかし、過去の資料を調べ、解説パネルを作成して、さぁ、観音像を展示するぞ!というときに、
「阿弥陀如来像」と書かれている資料を発見します。


あれ?阿弥陀様?観音様じゃないの…??


仏像について不勉強な私たち。
お姿の違いや印の結び方の違い等など、いろいろ調べましたが、
この慰霊の像が観音像なのか阿弥陀如来像なのかが分からず、
展示できないまま、年を越してしまいました。

その後、極地研アーカイブ室の皆さんにも調べていただき、
やはり観音像ではなく、阿弥陀如来像ということが判明しました。

第49次隊の越冬隊長だった牛尾収輝(うしお しゅうき)准教授によると
「当時はあまり考えず、誰かがそう呼んだかで、観音像と称していた」とのことです。

過去の資料でも、「観音像」の記述が多かったので、
きっと隊員の間で代々伝えていくうちに、どこかで阿弥陀如来から観音に変わったのでしょうね。


昭和基地で、50年もの長きに渡り、カラフト犬を慰霊した阿弥陀如来像。

P1070623

ご来館の際には、手を合わせて、カラフト犬の霊がやすらかになるよう祈っていただけると幸いです。


【南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:晴れ
気温:-4.4℃
風向・風速:北北東1.5m/s
日の出:−−−−
日の入:−−−−

白夜49日目!

【東京都立川市】午前10時
天気:晴れ
気温:6.3℃

2017年12月20日 (水)

冬の企画展示2017 開始!

こんにちは。
国立極地研究所 南極・北極科学館です。

始まりました!
2017年度冬の企画展示
 「南極観測隊と動物たち
~日本から南極に行った動物 初期観測隊と歩んだ道~」

日本の南極観測の始まり、初期観測隊の苦難、
そしてタロ・ジロを始めとするカラフト犬や猫のたけし、
その他昭和基地に連れて行った動物たちについて等など
盛りだくさんの内容となっています。

ここで、企画展示の一部をご紹介!

P1070477 まずは、初期の観測隊についてのコーナー。

当時の様子や、なぜカラフト犬を置き去りにすることになったのかを

詳しく紹介しています。

P1070468 猫のたけしコーナー。かわいいたけしの写真もいっぱい。

P1070478 カラフト犬コーナー。

第1次隊の犬22頭のカラフト犬だけでなく、

多くの犬が昭和基地に行っているのです!

P1070472 とっても貴重なたけしとカラフト犬の映像も上映!

動くたけしと犬たちが見られます!

P1070484 昭和基地に行った豚やカナリヤ、ハムスターも紹介。

P1070466_2

P1070467_3お勧めはこちら! 

タロ・ジロと写真撮影ができます!

 


この企画展示は2月28日まで。
年末年始(12/28(木)~1/4(木))は休館となりますので、
ご注意ください。
ご来館をお待ちしております!

【南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:晴れ
気温:-2.6℃ 
風向・風速:東北東 5.3m/s 
日の出:ーーーー
日の入:ーーーー

白夜28日目!

【東京都立川市】午前10時 
天気:晴れ
気温:2.9℃

2017年12月 9日 (土)

昭和基地ライブ映像

おはようございます。
国立極地研究所 南極・北極科学館です。

全国的に厳しい寒さが続いていますね。
今日も冷たい風が身にしみます…。

さて、昭和基地のお天気はどうでしょうか?

【南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:晴れ
気温:-1.0℃   
風向・風速:東北東4.8m/s  
日の出:――――
日の入:――――

白夜17日目!


【東京都立川市】午前10時  
天気:晴れ
気温:5℃


-1℃と、東京とあまり気温が変わらなくなってきましたね。

さて、今日は昭和基地のライブ映像のご紹介!
今まではこちらの管理棟を映していました。

Syowacam_164507

それが今週からは…

Syowacam

建設中の「基本観測棟」を映していますshine

第59次隊で2階部分と外階段を建設し
3年がかりの工事を仕上げます。

この建物は老朽化した4棟の観測系建物を
まとめて更新するもので、総2階建ての建物です。

クレーン車で工事をする様子は、南極とは思えない
風景ですね!
完成が今から楽しみですhappy02

日本時間15時〜頃から
実際に作業をしている風景も見られるかも!?
ぜひ、南極の建設風景を見にいらしてください♪



2017年7月26日 (水)

7/26 顔出しパネル、リニューアル!

おはようございます。
国立極地研究所 南極・北極科学館です!


・・・朝から激しい雨でしたねrain

ちょうど通勤時間に降られた、という方も多かったのではないかと思います。
お帰りの際も、突然の雨にはお気をつけて。

お待たせしました!
夏の企画展示『南極の石のひみつ』に合わせて
今日から顔出しパネルが新しくなりましたshine
 
さあ、パネルの穴から顔をのぞかせてみてください・・・
気分はまるで雪上車とスノーモービルに乗って
岩石や隕石の探査・採集に出かける
観測隊員のよう。
 
科学館の企画展示にいらした夏sunの思い出に、、、
特別な1枚をカメラにおさめてみてはいかがですか?
 
 
P1060595
 
 
P1060593

P1060587

“手作り感満載”が当科学館の自慢です。
たくさんのかたに楽しんでいただけますように!
 
今日も皆様のご来館をお待ちしております。
 
<(_ _)>
 

【南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:吹雪
気温:-6.1℃
風向・風速:北東19.4m/s
日の出:10:31
日の入:14:26

【東京都立川市】午前10時

天気:雨
気温:24℃

2017年6月 8日 (木)

千葉県市原市の地層を地質時代の国際標準として申請!

こんにちは。
国立極地研究所 南極・北極科学館です。

「千葉セクション」申請!
ニュースでご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

茨城大学の岡田誠教授、国立極地研究所菅沼悠介准教授、千葉大学の亀尾浩司准教授、
国立科学博物館の久保田好美研究員を中心とする22機関32名からなる研究グループは、
千葉県市原市にある地層を地質時代の国際標準模式地に認定されるよう、
申請書を提出しました。
認定されれば地質時代のひとつが「チバニアン(「千葉の時代」の意)」となり、
また、地質時代名称として初めて日本の地名が使われることになります。


詳細は、国立極地研究所HPの研究成果をご覧ください↓。
http://www.nipr.ac.jp/info/notice/20170607.html


イタリア南部のヴァレ・デ・マンケの地層も候補に挙がっており、
どちらになるかまだわかりませんが…
認定されると良いですね!



こちらも合わせてどうぞ↓。
http://www.nipr.ac.jp/info/notice/20150520.html



【南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)  
天気:曇りのち雪 
気温:-23.2℃     
風向・風速:南2.7m/s  
 太陽がのぼらない「極夜」9日目
【東京都立川市】午前10時      
天気:曇り
気温:22℃


2017年5月10日 (水)

5/10 今日の昭和基地

こんにちは。
国立極地研究所 南極・北極科学館です。

本日の、東京の日の出は4:40、日の入は18:35。
ずいぶんと日が長くなりました。
今年の夏至は6月21日なので、それまで太陽が出る時間がのびていきます。
しかし、南半球の南極は、これから冬。
どんどん日が短くなって、太陽の出ない日が続くようになります。
これを「極夜(きょくや)」と言います。

昭和基地では、今月31日から極夜に入ります。
本日の昭和基地の日の出は9:46、日の入は14:49なので、
すでにお日様が出ている時間は5時間程度です。
これからどんどん昼が短くなり、約40日間太陽がのぼらない日が続きます。
(完全に真っ暗ではなく、薄明るくはなるそうです。)

こちらは極夜突入時、沈む太陽に別れを告げている
南極観測隊員の様子です↓
_                  撮影:JARE55 水田隊員

一日中夜の世界ってどんな感じなんでしょう?
こんなキレイな星空やオーロラが毎日見られるのかな~shine
20140524_                 撮影:JARE55 吉川隊員
_2014_09_30_                 撮影:JARE55 宮道隊員

上は、2015年度の冬の企画展示「南極・北極写真展」で展示した、
第55次南極地域観測隊の写真です。
現在、第57次、第58次隊の写真展を開催していますので、
ぜひご覧くださいhappy01



【南極・昭和基地】
日の出:9:46
日の入り:14:49


【東京都立川市】午前10時      
天気:曇り
気温:19℃

2016年12月13日 (火)

12/13 図書コーナー

こんにちは。
国立極地研究所 南極・北極科学館です!

日増しに寒さが加わってまいりました。
昭和基地のお天気を見てみましょう!


【南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時) 
天気:くもり
気温:-5℃  
風向・風速:北東 3.1m/s 
白夜 23日目

【東京都立川市】午前10時 
天気:曇りのち雨
気温:7℃


B14

第58次隊を乗せた南極観測船『しらせ』からは
こんなふうに?氷山が見えている頃でしょうか??

現在、冬の企画展示を開催中ですが、
今日は期間中の図書コーナーをご紹介します!
夏の展示の時とはちょっと趣向を変えています。
堅い本ばかりではなく、南極観測隊を描いたコミックがあったり・・・
中でも第28次隊の調理担当の磯昭夫氏・平重喜氏が
毎日カメラに収めて残した、献立写真を集めた計2冊には、
感心しながら見入ってしまいます。


P1050280


P1050281

昭和基地での日々、観測隊の皆さんが一体
どんな食事を摂っていたのか?
調理の方はどんな工夫をしていたのか?
興味をそそられますよね?
気になる方はぜひ科学館へ。
今日も皆さんのご来館をお待ちしています!

      

2016年11月30日 (水)

11/30 展示コーナー

おはようございます。
国立極地研究所 南極・北極科学館です!


気がつけば11月も今日で終わり・・・。
第58次隊は無事に『しらせ』に乗船した模様です。
12月2日にフリーマントル港から南極へ向けて
出航shipの予定です。

では、昭和基地のお天気を見てみましょう!


【南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:弱い雪
気温:-3℃  
風向・風速:北東 12.2m/s 
白夜 10日目

【東京都立川市】午前10時 
天気: 晴れ
気温:6℃


今日は科学館の折り紙コーナーのご紹介です。
科学館の人気キャラクターといえば・・・
コウテイペンギンのショータとともに忘れてはならないのが
そう!コケ坊君ですね!
この何ともいえない表情heart04癒されますね~

005


科学館では、なんとeye 
可愛いコケ坊を作っちゃおう!ということで
折り紙コーナーで、折り方のご紹介をしています。

P1020797

ちょっと上級者向け?で難しいかもしれませんが・・・。
ご覧ください、この通り!!

P1020795

すでに私はコケ坊折り紙を極めました( ̄∀+ ̄)キラッ
こうやって並べてみると。。。だんだんと
南極の池の底に潜っているような気分になってきませんか(?)

上手く作れない・・・という方はぜひ
科学館スタッフにお声をかけてみてくださいね。
達人を揃えてお待ちしております。

(アザラシの折り方もありますよ!)


      

2016年6月28日 (火)

6/28 夏限定!展示のご紹介

こんにちは!
国立極地研究所 南極・北極科学館です。


さて本日は展示内容のご紹介ですeye


生物コーナーの海鳥「エトピリカ」が
冬羽バージョンになっております!

P1040355

通常の展示はもっと顔周りが白く派手な夏羽の個体ですので
冬羽はすこし落ち着いた見た目になっていますが…
くちばしの鮮やかなオレンジは変わらず
アイヌ語で「くちばし(etu)が美しい(pirka)」という名の通りですshine

体重約700g
体長約40cm
北半球に広く分布する海鳥で、
飛翔と潜水どちらも行うことが出来るそうです。



こちら夏季限定での入れ替え展示ですので
科学館にお越しの際はぜひチェックしてみてくださいね!





【南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:吹雪
気温:-13℃
風向・風速:北東 13.3m/s
★極夜29日目


【東京都立川市】午前10時
天気:雨
気温:24℃

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国立極地研究所
南極・北極科学館

こんにちは! 東京都立川市にある 国立極地研究所 南極・北極科学館のスタッフブログです。 南極・北極科学館は、南極や北極の研究・観測の情報発信拠点として2010年にオープンしました。 詳しくは、ホームページをご覧ください。