展示内容のご紹介

2018年7月17日 (火)

火星の隕石を見てみよう!

こんにちは。
国立極地研究所 南極・北極科学館ですsun

暑いですね…。
もう「暑い」と言うことばしか出てこないくらい、毎日暑いです。
立川市は、10:00の時点で32℃を超えています。
今日は何度まで上がるのでしょうか…。
皆さま、こまめな水分補給を!!

さて、今年、火星が大接近します!
地球と火星は約2年2ヶ月ごとに接近しますが、接近となるのは約15年ぶり。
最も接近するのは、今月31日です。

ということで、今日は火星の隕石をご紹介しますshine

P1080333 こちらが、南極のやまと山脈で2000年に採取された、火星の隕石です。
なぜ火星起源だと分かったのかというと…
火星に着陸したNASAの火星探査機バイキングが測定した大気の成分と、
隕石に含まれるガスの成分が一致したためです。

火星の隕石はとっても貴重!ぜひじっくりご覧くださいeye
(私には、地球の石との区別が全くつきませんが…。)

P1080334 また、月の隕石の展示もありますよ。

P1080223 火星と月の隕石は、同じケースに入っています。

貴重な隕石の展示をぜひご覧くださいshine

【南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:晴れ
気温:-21.5℃
風向・風速 :東北東3.1m/s
日の出:11:27
日の入:13:29

【東京都立川市】午前10時
天気:晴れ
気温:32.2℃

2018年6月28日 (木)

顕微鏡の世界

こんにちは。
国立極地研究所 南極・北極科学館です。

今日は南極・北極科学館にある顕微鏡をご紹介します!
当館では、現在12台の顕微鏡を設置しています。

P1080310_2

P1080311

 内、7台は偏光顕微鏡です。

偏光顕微鏡は、2 枚の「偏光板」を使って、対象物を観察する顕微鏡です。
偏光板とは、さまざまな方向に進む光の中から、一定方向に進む光だけを通す
フィルターの役目をするもの。サングラスなどにも使われています。

P1080298 こちらは、隕石の顕微鏡写真です。

石を顕微鏡で見ると、こんなにきれいなんですねshine
分厚い石を顕微鏡で見るためには、光が通るくらい薄くして、
スライドガラス板に貼りつけないといけません。これを「薄片(はくへん)」と言います。
その薄片を偏光顕微鏡で観察するのです。 

薄片は、2 枚の偏光板の間にセットして観察します。

偏光板が1 枚のときと2 枚のときで、それぞれ鉱物の見え方がちがってきます。

偏光板を使うことで鉱物特有の色がついたり、
薄片をセットしたステージを回転させると色が変わったり、消えたりします。
これらの性質を利用して鉱物の種類や特徴を調べます。

昨年の夏の企画展示「地球の証人 南極の石のひみつ」で、偏光顕微鏡と、
薄片の作り方について詳しく展示しましたので、ご存知の方も多いかもしれませんね。

せっかくなので、他の隕石、岩石の顕微鏡写真も…。

P1080304

P1080307

P1080304_2

P1080308

以前、当館HPで隕石・岩石の写真を月替わりで掲載していました。

ご興味のある方はこちらもどうぞ↓↓

http://www.nipr.ac.jp/science-museum/microscope/

P1080305

P1080309

P1080300 石だけでなく、植物なども顕微鏡で見られます(偏光顕微鏡ではなく、普通の顕微鏡です)!

一体何の写真なのか…来館して、実際に顕微鏡を見ていただけるとうれしいですhappy01
(顕微鏡がぼやけて見えないときは、お気軽に受付にお声掛けくださいね。)

【南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:雪
気温:-6.6℃
風向・風速:南南西2.4m/s

★極夜29日目

【東京都立川市】午前10時
天気:曇り
気温:28.5℃

2018年6月12日 (火)

小型水中無人探査機による南極湖沼の湖底連続撮影!

こんにちは。
国立極地研究所 南極・北極科学館です。

昨日の雨は、皆さん大丈夫でしたか?
今日も大気が不安定なもようrain
お出かけの際は、傘を忘れずに!

さて、研究成果のご紹介です。
第59次南極地域観測隊の公開利用研究として実施した南極大陸の湖沼調査で、
小型水中無人探査機(ROV)に搭載したステレオ視カメラによる
湖底の連続撮影に、世界で初めて成功しました!

今回の調査では、南極の特殊環境でも安定的に動作する小型のROVを新たに開発し、
これまでは定量的な情報が得られていなかった、南極湖沼のコケボウズの分布状況の調査を実施。
さらに、氷と海底の狭い隙間に侵入可能という小型ROVの特徴を活用し、
ダイバーでは調査が困難な海氷下の海底のステレオ視撮影を行いました。

詳細はこちら↓

http://www.nipr.ac.jp/info/notice/20180522.html


コケボウズとは、昭和基地の周りの湖沼にしか見られない、コケと藻とバクテリアが作るものです。

Photo 広報誌『極』でも詳しく紹介していますので、ぜひご覧くださいconfident

http://www.nipr.ac.jp/kouhou/PDF/Kyoku-no11.pdf

http://www.nipr.ac.jp/kouhou/PDF/Kyoku-no15.pdf

http://www.nipr.ac.jp/kouhou/PDF/Kyoku-no16.pdf


南極・北極科学館には、高さ15cmほどのコケボウズの実物を展示しています。

P1080256


そして、こんなキャラクターもeye

P1080258 南極の池の中で生まれた「こけ坊」です。
100歳だけどまだこども。
『極』11号の表紙にも登場しています。
ぜひこけ坊に会いにお越しくださいhappy01shine

【南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:くもり
気温:-21℃
風向・風速:南南東4.1m/s

★極夜13日目

【東京都立川市】午前10時
天気:晴れ
気温:23.9℃
 

2018年5月18日 (金)

明日5/19(土)開催!サイエンスカフェ

こんにちは。
国立極地研究所 南極・北極科学館です。

明日、サイエンスカフェを開催します!
皆さま、ぜひご参加ください!!

D5000_366 講師はこの方。

極地研究所地圏研究グループ、そして我らが広報室長の本吉洋一教授ですshine

専門は地質学の本吉教授。
明日は「南極の石が語る地球の生い立ち」と題して、
ご自身の研究について詳しくお話をしてくださいます。

downwardright

日時:5月19日(土)15:00~16:30

内容:
南極大陸にはたくさんのタイムカプセルがありますが、石もその一つ。
普段は物言わぬ石に地球の過去を語ってもらいましょう。
意外とハラハラドキドキするストーリーが聞けるかもしれません。

会場:談話室サザンクロス

参加費無料、申込不要です。


本吉教授は、南極地域観測隊として何度も南極に行き、観測隊長も3回務められています。

明日はどんなお話が聞けるのでしょうか。
楽しみになさってくださいね!

昨年度の夏は、本吉教授監修のもと、「地球の証人!南極の石のひみつ」という
企画展示を開催しました。

P1060531

P1060532 本吉教授が隊長として参加された第58次南極観測隊が持ち帰った石を展示したり…

P1060536

P1060542 極地研究所でどのような研究をしているのかを詳しく紹介しました。

P1060539 本吉教授が実際に南極で使った調査道具の展示も。


現在、今年度の夏の企画展示を準備しているところです。
今年度は「石」ではなく、別のものがテーマです。
こちらもどうぞお楽しみに!


また、南極・北極科学館では、南極の石の常設展示があります。

P1080231

P1080233 展示ケースの中に、南極で採取した貴重な石が所狭しと入っています。

ちょっとぎゅうぎゅうな感じです…。

P1080235 私のお気に入りはこちら。
ゴールドマナイト(バナジウムザクロ石)です。
世界でもわずかな産地しか知られていない、珍しい石なのだとか。
緑色がとてもきれいです。


明日はぜひサイエンスカフェに参加して、「石」に興味を持っていただけるとうれしいですhappy01
ご来場をお待ちしております!


【南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:晴れのち曇り
気温:-19.9℃
風向・風速:東4.1m/s
日の出:10:26
日の入:14:10

【東京都立川市】午前10時
天気:晴れ
気温:25.3℃

2018年4月18日 (水)

南極の氷にさわってみよう!

こんにちは。
国立極地研究所 南極・北極科学館です。

今日、立川は冷たい雨が降っていますrain
こんな寒い日にも関わらず、今日は朝から館内がにぎわっています。

P1080092雨の中、ご来館いただきありがとうございます!

さて、南極・北極科学館の展示で、オーロラシアターと人気を二分するのがこちら↓

Photo 南極の氷です。今日のような寒い日でも大人気!

毎年、観測隊員が氷を削り、しらせに載せて持ち帰って来ます。

P1080091 館内でも、その作業の様子を写真入りでご紹介しています。

Photo_3 とっても貴重な南極の氷、ぜひさわってみてください!

そして、その氷を保管しているのは、極地研究所の「低温室」と呼ばれる大きな冷凍庫です。
この低温室は、普通の氷だけでなく、極地から持ち帰った大事な研究用の試料も保管しているので、
残念ながら一般の方は入室できません。

でも、年に一度、夏に開催している極地研究所の一般公開の日には、抽選で入ることができます。
一般公開の開催については、詳細が決まり次第、極地研究所のHPに掲載しますので、
ぜひときどきチェックしてくださいね。http://www.nipr.ac.jp/


なお、「南極・北極科学館に寒さが体験できる部屋があるの聞いたのですが…」という
お問い合わせをよくいただきますが、残念ながら当館にはございません。
「一般公開で、抽選で極地研の低温室に入った」というお話を聞いた方が、
「南極・北極科学館には寒い部屋がある」と思われるのかもしれませんね。


低温室のブログもぜひご覧くださいshine↓↓
しらせが持ち帰った冷凍試料(アイスコア)の段ボールで、貯蔵庫がいっぱいになったそうですよ~。

http://polaris.nipr.ac.jp/~coldlab/NC2/htdocs/index.php?page_id=36


【南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:晴れ
気温:-12.2℃
風向・風速:北東7.2m/s
日の出:8:09
日の入:16:31

【東京都立川市】午前10時
天気:雨
気温:10.5℃

2018年4月13日 (金)

昭和基地とのライブトークを行います!

こんにちは。
国立極地研究所 南極・北極科学館です。

か…風が強い…typhoon
立川市はここ数日、強い風が吹いています。
出勤する私たちも、そして来館される方も、みんな髪がぼさぼさに…。
先日は、科学館入口の案内表示パネルが吹き飛ばされてしまいました。

ご来館の際は、強風にお気をつけくださいねcoldsweats01

さて、ゴールデンウィークの予定は皆さんお決まりでしょうか?
南極・北極科学館は、祝日は休館ですが、5月5日(土)こどもの日は開館します!
そして、南極の昭和基地とのライブトーク「南極観測隊員と話そう!」も開催します!!

http://www.nipr.ac.jp/science-museum/event.html#gw

P1050812

Img_0092

Img_0095昨年はたくさんの方にご参加いただきました!
館内のオーロラシアターの横のスペースで開催したのですが…
狭くてぎゅうぎゅうだったため、今年は会場をかえて、
科学館隣りの談話室サザンクロスにて開催する予定です。
ぜひご参加ください!


ところで、こちら南極・北極科学館には、元南極観測隊員の方や、
これから観測隊員となって南極に行く方がよく見学に来てくださいます。
昨日は、第58次隊だった林健太郎隊員が来館されました。
第58次の越冬隊は先月帰国したばかりですが、林隊員は夏隊だったため、
昨年の春に帰国しています。

http://www.nipr.ac.jp/jare/jare58/


昨年の春のミニ企画展示「南極フォトギャラリー ~JARE57-58Memories~」では、
林隊員が撮影した写真をたくさん展示させていただきました。

P1060072

P1060079 

_ 私のお気に入りはこちら。海からザバーッ!とあがってくるアデリーペンギン。
すごい躍動感ですeye

__2

__3 他にも、かわいい動物たちの写真や…

__4

2_ 観測の様子などの写真も。

すてきな写真をたくさん提供していただき、ありがとうございました!

P1080089 また、本を出版されたそうで、一冊いただきました!

南極のお話…ではなく、北極を舞台にしたファンタジー小説です。
主人公は、ホッキョクギツネの子。
これからじっくり読ませていただきます!

P1080090 サインのキツネがかわいいheart04

すてきな本とサイン、ありがとうございました!

P1060006

P1060011 ホッキョクギツネ、館内の北極コーナーにも展示されています!
ふわっふわの真っ白な冬毛がきれいですよshine

また、昨年の春の企画展示の写真の一部を館内に展示しています。

ぜひ南極の写真と、北極のホッキョクギツネを見にいらしてくださいhappy01

【南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:ふぶき
気温:-7.7℃
風向・風速:東北東15.1m/s
日の出:7:50
日の入:16:53

【東京都立川市】午前10時
天気:晴れ
気温:16.3℃

2018年3月 7日 (水)

3/7 展示物のご紹介

おはようございます。
国立極地研究所 南極・北極科学館です!
 
今日は10日ぶりに一桁台の気温となるようで・・・
また冬の寒さに逆戻りですね。 
体調管理にはお気をつけください。
 
 
展示物のご紹介です。
 
オーロラシアターの裏側にひっそりと展示されている・・・

Dscn0220

こちら地震計です!up

南極は、地震が少ない場所として知られており、
大きな地震は日本に比べて少ないのですが、
小さな地震は実はたくさんおこっています。
なかには氷河などの氷の動きに関係する「氷震」というゆれがあり、
これは地球温暖化にも関係しています。
 
この地震計のコーナーにshine新しく登場したのが
昭和基地で観測している地震計記録のリアルタイムモニターです。downwardleft

Dscn0221

全体で5分間の新しいデータが右から左へsign04と順に流れていきます。
こちらのデータは昭和基地から国立極地研究所まで瞬時に届き、
地球全体の内部の様子や、地震発生の原理、南極大陸や
プレートの様子、周辺の地震活動などを調べるために使われます。
 
ぜひご来館の際には、こちらの地震計とモニターも
チェックしてみてください。
ご来館をお待ちしています。
 
 
【南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:晴れ
気温:-4.4℃ 
風向・風速:東1.8m/s 
日の出:5:26
日の入:19:36

【東京都立川市】午前10時 
天気:晴れ後曇り
気温:3.9℃
 
 

2018年3月 2日 (金)

オーロラ新番組が始まりました!

こんにちは。
国立極地研究所 南極・北極科学館です。

本日から、TACHIHIオーロラシアターの新番組を上映します!
新しい番組の上映は、約半年ぶりeyesign01
2016年に昭和基地で撮影された映像の中から、選び抜かれた美しいオーロラを、
12分の映像にまとめて上映します。
癒しのオーロラ映像をぜひご覧ください。

5


オーロラシアターは、2017年1月に投影機をリニューアルし、
「TACHIHIオーロラシアター」として新たに上映を開始しました。
プロジェクターの明るさやコントラスト比が大幅に向上し、
オーロラ映像がよりリアルに、より美しくなりましたshine

昨年の今頃は、新オーロラシアターを新聞やテレビ等でたくさん取り上げていただき、
平日でもオーロラを見に来館される方がとても多かったのですが、
一年経った現在は少し館内が落ち着きました。
ゆっくりとオーロラをご覧なるには、春休み期間前の今がチャンスflair
土曜日は混み合いますので、平日がお勧めです。
お昼ご飯を食べた後だと眠くなるかもしれませんが…coldsweats01

ご来館をお待ちしております!

【南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:曇り
気温:-4.9℃
風向・風速:西北西1.1m/s
日の出:5:06
日の入:19:59

【東京都立川市】午前10時
天気:晴れ
気温:10.1℃

2018年1月30日 (火)

昭和基地開設61年目!

こんにちは。
国立極地研究所 南極・北極科学館です。

昨日1月29日は、昭和基地開設からちょうど61年目でした。


盛大な見送りを受けて、第1 次隊を乗せた「宗谷」が東京の晴海港を出航したのは、
1956年(昭和31年)11月8日のことです。
そして、1957年(昭和32年)1月29日、第1次隊永田武隊長以下全員が
そろってオングル島に上陸し、その地に「昭和基地」を開設することを決定しました。

30_1        【出港時の様子】


第1 次隊の当初の目的は、「日本の南極観測基地として適当な地域を決定し、
基地建設を行い、必要な観測を行って、次年度における第2次隊による越冬観測の準備」で、
次年度に本観測として越冬を行う予定でした。
しかし、現地の状況が良好で、安全の見通しがたったため、
11人が越冬隊として残留することになり、南極での1年間の観測を遂行し
昭和基地で越冬ができる体制を確立します。

21       【昭和基地の建設】


天候が悪化し、「宗谷」が氷に閉じこめられてしまうという危機はありましたが、
ソ連(当時) の「オビ号」に助けられてことなきを得ました。

R024   【氷に閉じ込められた宗谷と救援に来たオビ号】


第1次隊は、海氷の状態も良好で天候にも恵まれ、スムーズに事が運びましたが、
第2次隊は厚い氷と悪天候に阻まれ、越冬を断念することになります。
そしてその際、第1次隊で連れて行ったカラフト犬15頭は置き去りにされてしまいました。

Photo     【カラフト犬のタロ(右)とジロ(左)】

もし第1次隊が、第2隊の様にうまくいかず、越冬を断念していたら、
カラフト犬は置き去りにされることはなかったのかもしれません。
でも、もし第2次隊の失敗がなければ、今日の南極観測はなかったかもしれません。
歴史に「もし」がないのは分かっていますが、ついそんなことを考えてしまいます。

南極観測の創成期とカラフト犬の物語については、

現在開催している企画展示に詳しく書いていますので、ぜひご覧ください。

ご来館をお待ちしております!

P1070477

南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:曇り
気温:-4.2℃
風向・風速:北東4.6m/s
日の出:2:30
日の入:22:35

【東京都立川市】午前10時
天気:晴れ
気温:2.7℃

2018年1月10日 (水)

本日より公開!カラフト犬慰霊の像

こんにちは。
国立極地研究所 南極・北極科学館です。

現在開催中の企画展示「南極観測隊と動物たち」の展示に、
新たに「カラフト犬慰霊の像」を加えました!

この慰霊の像は、1959年3月、昭和基地に建立されたものです。
第46次隊(2004~2006年)まで、基地近くの小高い丘にありましたが、台が老朽化したため、
しばらく隊長室で保管し、第49次隊(2007~2009年)が日本に持ち帰りました。

第49次隊の「昭和基地NOW!」でも、
「今日午後、樺太犬慰霊祭が行われました。この観音像は、第1次観測隊とともに昭和基地にやってきて、
日本に戻ることなく亡くなってしまった樺太犬の霊を慰めるために建てられました。
第49次隊では、建立から50年近い年月を経た観音像を日本に持ち帰ることになったため、
観音像を木箱に納める前に第49次観測隊隊員全員が集まって慰霊祭を行いました。」
と書かれています。
↓↓↓

http://www.nipr.ac.jp/jare-backnumber/now/back49/20081222.html


現在、像は極地研究所で保管しており、今回の企画展示で、南極・北極科学館で

展示させていただけることになりました。
しかし、過去の資料を調べ、解説パネルを作成して、さぁ、観音像を展示するぞ!というときに、
「阿弥陀如来像」と書かれている資料を発見します。


あれ?阿弥陀様?観音様じゃないの…??


仏像について不勉強な私たち。
お姿の違いや印の結び方の違い等など、いろいろ調べましたが、
この慰霊の像が観音像なのか阿弥陀如来像なのかが分からず、
展示できないまま、年を越してしまいました。

その後、極地研アーカイブ室の皆さんにも調べていただき、
やはり観音像ではなく、阿弥陀如来像ということが判明しました。

第49次隊の越冬隊長だった牛尾収輝(うしお しゅうき)准教授によると
「当時はあまり考えず、誰かがそう呼んだかで、観音像と称していた」とのことです。

過去の資料でも、「観音像」の記述が多かったので、
きっと隊員の間で代々伝えていくうちに、どこかで阿弥陀如来から観音に変わったのでしょうね。


昭和基地で、50年もの長きに渡り、カラフト犬を慰霊した阿弥陀如来像。

P1070623

ご来館の際には、手を合わせて、カラフト犬の霊がやすらかになるよう祈っていただけると幸いです。


【南極・昭和基地】午前4時(日本時間:午前10時)
天気:晴れ
気温:-4.4℃
風向・風速:北北東1.5m/s
日の出:−−−−
日の入:−−−−

白夜49日目!

【東京都立川市】午前10時
天気:晴れ
気温:6.3℃

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国立極地研究所
南極・北極科学館

こんにちは! 東京都立川市にある 国立極地研究所 南極・北極科学館のスタッフブログです。 南極・北極科学館は、南極や北極の研究・観測の情報発信拠点として2010年にオープンしました。 詳しくは、ホームページをご覧ください。